製品・工法

道路用製品

クリアプロ

クリアプロ 側溝蓋騒音軽減ツール

ガタゴト音、消して街への思いやり

現場打ちやプレキャストの側溝は、構造性能を確保するため、一定幅の蓋掛け部を設けています。
しかし、蓋掛けの不陸などから車両が蓋上を走行するときに、ガタゴト音が発生するケースがあり、この音は夜間などに耳につき、住民からの騒音苦情として取り上げられることが多くなってきています。

市街地道路の維持管理に関する諸問題ヒアリング結果
2022年 愛知県・岐阜県の市町村57件の聞き取り調査結果(弊社調べ)

騒音とデシベルの関係

日常生活するうえで望ましい音のレベルは40~60dB(デシベル)とも言われています。

騒音をもたらす影響は

  1. 心理影響(うるさい、きになる、やかましい…)
  2. 睡眠障害(眠れない、目がさめる…)
  3. 活動妨害(会話妨害、テレビやラジオの視覚障害、読書・勉強・作業の邪魔…)
  4. 聴力障害(難聴)身体障害(頭痛・めまい、ノイローゼ…)

など様々な問題があげられます。

側溝蓋による騒音の原因

  1. 蓋版、蓋掛け部に不陸がある場合
  2. 車両走行時における蓋の跳ね上げ
  3. 蓋設置時に小石などが噛んだ場合

以上が主な原因です。しかしこれらは、施工時の微小な誤差により発生するため完全に解消することは厳しく、従来から側溝蓋の課題として考えられ、ゴム板などに代わる薄肉の騒音解消ツールが求められていました。

側溝蓋の耐久構造は確保して、容易に騒音防止のできる低コスト材料はないだろうか? その騒音問題に対し開発されたのがクリアプロです。

クリアプロの特徴

今までのゴム板クッション材とは違います。

  1. 溝蓋を開閉することなく、蓋の隙間に差し込むだけの簡単設置が可能です。
  2. 軽量で扱いやすく、設置には特殊ツールが不要です。
  3. 鉛直方向への蓋の活動を抑制することで、騒音の原因を軽減します。
  4. 溝蓋の活動が抑制されるので、蓋の角カケなど破損の原因も軽減します。

社内測定にて5.4dBの騒音レベル低減を実現

社内実験にてクリアプロ施工前の車両走行時の騒音70.5dB(暗騒音との差14.3dB)を測定、施工後の車両走行時の騒音64.8dB(暗騒音との差8.9dB)を測定。
結果、側溝蓋から発生する騒音を5.4dB低減することが確認できました。(体感では側溝蓋のガタツキにより発生する騒音は、消えたように感じました。)

クリアプロ施工方法

※設置には軍手、バール、木製ハンマーをご準備ください。

製品寸法図

クリアプロ 製品寸法図

セット内容 : 本体20個+クサビ4個
本体素材 : エラストマー