製品・工法

防災製品

GUブロック 中央分離帯タイプ

中央分離帯TYPE GUブロック 撤去再設置が早くて簡単! 上下・前後に跨る連結プレート

GUブロック「中央分離帯タイプ」とは?

中央分離帯を上下の2分割式にすることで車道の上りと下りの行き来可能にしました。事故や災害発生時の緊急時に通行できるようにしたり、お祭りや歩行者天国など道路を会場として利用ができます。

特徴

  1. 上部ブロックの撤去・再設置が素早く行えます。
  2. クレーン以外にフォークリフトでも行えます。場合によってはハンドリフターでも。
  3. クレーン作業でのワイヤー、ベルトスリング用の溝をズレ防止用に設けてあります。
  4. フォークリフト用の挿入孔は、排水孔にもなります。
  5. ブロック形状は左右対称なため、吊り上げ時のバランスが良く安定します。
  6. 横断防止柵は、プレート式でボルト固定になります。

いざという時に助かる可動式分離帯

事故や災害で長時間、通行不能で完全ストップ。そんな時に動かせたら助かりませんか?
一部の施工でも性能を発揮します。

イベントの準備、元に戻す作業が早くできたら助かりませんか?
歩行者天国、お祭りなど実行委員の皆さんへ

昨今の豪雨は道路を冠水させることが多く、遮断する分離帯が時に堰になっていませんか?
リフト穴が付加価値なんです。

いままでにない新たな道路利用の幅を広げる商品です。

製品形状図

上部ブロック

上部ブロックの製品形状図

下部ブロック

下部ブロックの製品形状図

呼び名寸法(mm)参考重量(kg)
BB1B2B3B4
上部ブロック0.909m909855---870
1.000m1000946---960
1.250m12501196---1210
下部ブロック0.909m909855443540520850
1.000m1000946489540520930
1.250m125011966147907701170

※寸法・形状について予告無く変更することがあります。

標準構造図

通常時

上部ブロック撤去時

耐力結果

基本的に下部ブロックは、埋設されており連続した帯状の構造体であること、隣接する車道部はアスファルト及び入念に締固められた路盤材であることから剛体として考えられます。

上部ブロックに作用するP1荷重は、30kNを設定しています。
連結プレートにより上部ブロックを拘束します。

ブロック上部H=25cmの高さにて水平力を加えた場合の変位と荷重を計測しました。
48kNの荷重に対して水平方向に最大8mmの変位のみでした。

耐力結果の図面
耐力結果の状況
耐荷重試験状況
耐荷重試験状況

中央分離帯の中央に設置する柵は、横断防止柵を基本とします。
P2の水平荷重はp種相当(0.39kN/m)を設定しています。

横断防止柵H=80cmの高さにて水平力を加えた場合の浮き上がりが発生する荷重をロードセルにて計測しました。
3回実施し結果は、(1)3.95kN (2)3.45kN (3)5.5kNでした。
※製品1本 2m当りの値

試験報告

【目的・試験方法】
連結プレートの金具の耐力と上部ブロック及び下部ブロックの一体性の確認を行いました。
GUブロック中央分離帯タイプL=2.0m製品が道路面下に10本施工されているところ中央付近に上部ブロック1本を連結プレートを用いて配置しました。
高さ方向25cmの位置に水平荷重を油圧ジャッキを用いて載荷しロードセルにて荷重を計測すると同時に鉛直方向4か所、水平方向2か所の(計6か所)の変位を計測しました。
また、連結プレートに歪ゲージを貼り付けひずみを計測しました。

試験状況
試験状況

h=25cmの高さに荷重載荷しました。
h=25cmの高さに荷重載荷しました。

試験実施平面図
試験実施平面図

変位と荷重グラフ
変位と荷重グラフ

計測結果
荷重
kN
変位計①
mm
変位計②
mm
変位計③
mm
変位計④
mm
変位計⑤
mm
変位計⑥
mm
歪①表
μm
歪①裏
μm
歪②表
μm
最大値52.21.2818.319.040.763.160.08484.53.8526.8
最小値0000000-2.8-493.9-0.9

【試験結果】
上部ブロックに荷重を加えるとすぐに水平方向にプレート溝のクリアランス分だけ変位し、その後は荷重が50kNまで大きな変化は無く推移しました。反力壁が動くことになり荷重が載荷出来なくなりましたが、この時点より鉛直方向の浮き上がり変位が少し確認できました。
このことから、想定荷重である30kNにおいて、安定していることが確認できました。接続プレートに貼りつけたひずみゲージの最大値526.8μmに鋼材のヤング係数Es=2.0×105N/mm2を乗じるとσs=105.36N/mm2と一般的な鋼材の許容応力度である180N/mm2以内に収まっていることが確認できました。

施工手順

下部ブロック

  1. 均しコン型枠設置
    ※均しコンクリート下は、舗装と同様に仕上げてください。
  2. 均しコンクリート打設
  3. 型枠撤去及び養生
  4. 下部ブロック設置
    ※敷きモルタルを用いて高さ調整をします。
  5. 側方部の舗装
    ※アスファルト舗装部分は、圧密沈下が起こらないように配慮してください。
M16の専用吊り金具を2個使用

M16の専用吊り金具を2個使用します。

下部ブロック据付状況

下部ブロック据付状況

舗装後(設置完了)

舗装後(設置完了)

上部ブロック

  1. 下部ブロック溝清掃
    >※連結プレートの差込溝を清掃します。
  2. 連結プレート設置
  3. 上部ブロック設置
  4. 横断防止柵設置
連結プレート設置

連結プレート設置

クレーンによる設置

クレーンによる設置

フォークリフトによる設置

フォークリフトによる設置