製品・工法

護岸、擁壁

フーチングレスパネルシリーズ擁壁-FLパネル工法
(杭基礎式自立擁壁)

擁壁問題を解決する画期的工法発見!フーチングレス・パネル工法

特徴

底版を持たない自立式擁壁工法。
施工現場を選ばず、しかも経済的。

特徴1 地盤のあまり良くない現場では経済的です。

L型擁壁では、地盤支持力が不足している場合、基礎杭打ち込み等の地盤改良をしなければいけません。本工法は、柱状地盤改良体に鋼管杭を立て込み擁壁化するため、N値3程度の地盤であれば施工が可能です。

施工前
施工後

愛知県半田市

従来のL型擁壁工法では、大型重機が入る事のできない狭い現場や、既存の構造物が邪魔になる現場では施工ができない、などの問題がありました。そこで登場したのが、自立式擁壁(フーチングレス・パネル=FP)工法です。
底版(フーチング)を持たないため施工時の自由度が高く、掘削幅の取れない現場にも有効です。

特徴2 掘削幅の取れない現場で有効です。

L型擁壁にはフーチング(底版)があり、既設構造物等の障害物があると施工ができませんでした。また将来、下水管等を埋設する場合、フーチングが邪魔になってしまう場合もありました。フーチングレス・パネル工法なら、道路下占有空間が確保できます。

施工前
施工後

愛知県大府市

壁高=4500での施工例


愛知県豊田市

歩道拡幅での施工例


愛知県豊田市

特徴3 狭い現場で施工が可能です。

パネルが軽量なので、今まで大型重機が入れなくて施工できなかった現場に最適です。

プレキャストガードレール基礎併用例


岐阜県多治見市

軟弱地盤での施工例


三重県明和町

施工機械例

簡略化された作業手順

柱状地盤改良体に鋼管杭を立て込み、地上部に突出した鋼管部にコンクリートパネルをセットして自立式擁壁を構築するものです。
設計条件として、一般的なL型擁壁と同様に上載荷重10KNを想定し、土の単位体積質量や内部摩擦角度に応じて安定計算をいたします。
軟弱地盤や、埋設物に支障を与える事のできない切り土の現場には最適です。


1. 床付・杭芯位置出


2. 柱状地盤改良体築造


3. 鋼管建込


4. 均しコンクリート


5. パネル設置


6. 中詰コンクリート

寸法図

Ⅰ形

Ⅰ型 標準500には、水抜き孔はありません

Ⅱ形

呼び 寸法(mm) 参考質量(kg)
Ⅰ型 標準500 499×595×1997 447
Ⅰ型 標準750 749×595×1997 670
Ⅰ型 標準1000 999×595×1997 893
Ⅰ型 天端1000 999/500×595×1997 716
Ⅰ型 天端1250 1249/750×595×1997 845
Ⅱ型 標準1000 999×755×1997 1098

意匠は全てアスペクトン®(割石模様)となっております。

標準施工図

設計条件 設計N値 3以上
※改良体長及び鋼管は壁高、土質条件等により変わります。

※フーチングレス・パネル工法擁壁シリーズFLパネル工法の仕様となります。
 建設技術審査証明及び大臣認定擁壁の仕様とは異なります。

施工例

鉄道沿線での施工例


名古屋市緑区

国道での施工例「258号」


三重県桑名市

国道での施工例「41号」


愛知県大口町

水路壁での施工例


静岡県袋井市

設計上の注意事項

  • 検討には地盤データ(主にN値)が必要です。仮条件での検討も可能ですが地盤状況次第で大きく工事金額が変わってしまう為、できるだけ検討条件はご提示ください。
  • 工事着手前には必ず地質調査を実施し、土質・N値・地下埋設物の有無を確認してください。
  • フーチングレスパネル上部にネットフェンス・転落防止柵・車両用防護柵等を施工する場合、基礎ブロックなどを用いて壁と一体化しない構造としてください。
  • 自立式擁壁の為、壁面変位は必ず生じます。また、柱状地盤改良体は地中ですが壁面前面より出ます。
    境界際での設置の際は問題となる越境にならないように十分注意して計画してください。
  • フーチングレス・パネルシリーズ擁壁「FLパネル工法」は技術審査証明取得外かつ大臣認定擁壁ではありません。