製品・工法

護岸、擁壁

チサンウォール(アスペクトンブロック)

チサンウォール(アスペクトンブロック)の施工風景の写真

地場産大型積みブロックを活用した補強土壁工法

チサンウォールは、従来の薄い面状コンクリートパネルを用いた直壁補強土壁工法類が持つ施工性・安全性の問題を、自立する"ずんぐり形状"の直方体「アスペクトンブロック」で解決します。

特長

  • 群を抜く経済性!
  • ブロックの厚みがもたらす自立安定性が、施工性・安全性を大きく向上!
  • 「盛土材の圧密沈下に備えた仕組みと連結鉄筋」を採り入れたリダンダンシー(冗長性)の高さ。

アスペクトンブロック製品画像
アスペクトンブロック

壁面材が自立安定性を持つ事のメリット

設置時
コンクリートスキン

コンクリートスキン施工画像

コンクリートスキン図面

  • 大きく、薄いがために自立できない。
  • サポートクランプ(支保材)を多用して安定を確保する。
  • 壁面パネル転倒の可能性が考えられる。
大型積みブロック

大型積みブロック施工画像

大型積みブロック図面

  • 高さは低く厚みがあるためにサポートなしで自立。
  • 自立するためサポートクランプ(支保材)など不要。
  • 縦横比から転倒の恐れがなく安全。
安全性UP!
転圧時
コンクリートスキン

コンクリートスキン図面
壁際~1mまでは人力による撒き出し・敷均し

コンクリートスキン図面

★縦横長く厚さは薄いので、転圧時に力がかると壁面パネルの通りが乱れるため細心の配慮と技術が必要。

大型積みブロック

大型積みブロック図面
壁際0.3mまで大型ローラによる転圧が可能

大型積みブロック図面

★厚みがありどっしりと重量もあるので、転圧時も壁面材の通りが乱れず早くきれいな壁面が出来上がる。

施工性UP!

●壁際締固め作業時におけるアスペクトンブロックの安定性検討

壁際締固め作業時におけるアスペクトンブロックの安定性検討 図

壁際締固め作業時におけるアスペクトンブロックの安定性検討 計算式

沈下余裕代を設けた構造 ~盛土材等の「沈下に備えた仕組み」に注目~

構造図

上下スライド機能を持たせることにより、より沈下に対する追随性を高めた構造にしています!

一般的に、壁面パネルと補強材の連結部は固定せず、上下方向にスライド機能を持たせることが望まれている。それにより補強材の沈下に伴い発生する力を分散させることができるからです。
しかし、従来のスリム化された薄い壁面パネルでは諸事情が絡み実現されていません。

結果として、背後の盛土材の沈下量が許容範囲を超える場合は、コンクリートパネルにクモの巣状のクラックが入ったり、異常時にはパネルが補強材から外れ落ちるという事態を招くことも考えられます。

その点、チサンウォールは、ブロック切欠部に土砂を入れて盛土材等の沈下時にもクッション効果と上下稼動域を確保。壁面にも影響を与えません

剛結合で沈下等に追随できない構造
しっかりと連結されているがために、盛土の沈下時に壁面材への影響が大きい。

多数アンカー タイバー連結部図
多数アンカー タイバー連結部図
テールアルメ ストリップバー連結部図
テールアルメ ストリップバー連結部図

時代の要請に応える優れた経済性!

壁面パネル 壁面パネル
実勢価格
(円/m²)
摘要
縦(mm) 横(mm) 厚さ(mm) 質量(kg)
チサンウォール
(アスペクトンブロック)
7501,50035088011,000~13,500100%
スーパーテールアルメ1,2002,7001401,27017,900160%~130%
テールアルメ1,5001,50014074018,300165%~135%
多数アンカー1,0001,60011535014,500130%~105%

例えば、コストの過半を占める壁面パネルを比べてみても、競争原理によって価格を極めている地場産の大型積みブロックをほとんどそのままで利用するチサンウォールの優位性は比べるまでもありませんが、参考までに…。

安定計算法と施工の様子

①安定計算法
「多数アンカー式補強土壁工法設計・施工マニュアル」に準じて設計されています。
※公的機関である、(財)土木研究センターにより制定。

②施工の様子
施工の流れは、基本的に多数アンカー式補強土壁工法に準じます。
※チサンウォールは、「壁面材の自立性」・「壁際30㎝まで大型締固め機械の使用による締固め度合や施工性の向上」を実現します。

壁面パネル設置状況
壁面パネル設置状況
補強材・アンカー材設置状況
補強材・アンカー材設置状況
転圧状況
転圧状況

施工事例

施工事例の写真
施工事例の写真
施工事例の写真
施工事例の写真
施工事例の写真
施工事例の写真